こんにちは、ローカルAI工房のコーボーです。
「AI画像生成用のパソコンで、動画編集やCADもついでにできたらいいな」と考える人は多いと思います。結論から言うと、兼用は十分可能です。ただし、AI画像生成だけを見て組んだ構成だと、動画編集やCADでは物足りなさを感じる場面が出てきます。この記事では、兼用構成で妥協できないポイントを整理しました。
- AIパソコンで動画編集・CADも兼用できるか結論
- 動画編集を兼ねる場合に必要な構成
- CADを兼ねる場合に必要な構成
- 兼用構成の予算配分の考え方

AIパソコンは動画編集・CADにも使える?結論
結論から言うと、AI画像生成、動画編集、CADを兼用するなら、GPUだけでなくメモリ、SSD容量、CPU性能も妥協しすぎない構成が必要です。複数用途で使う人ほど、余裕のあるBTO構成を選ぶ価値があります。
GPU以外のパーツも妥協できなくなる
AI画像生成だけなら「グラボとVRAMさえあれば他は標準グレードでいい」という考え方が成り立ちますが、動画編集やCADを兼ねるとなると、メモリやCPU性能の重要度が一気に上がってきます。用途を広げるほど、パーツ全体のバランスを見直す必要があります。
動画編集を兼ねる場合に必要な構成
メモリ容量を厚めに
フルHD編集であれば16GBでも動きますが、4K編集や多くのエフェクトを使う場合は32GBが実質的な最低ラインになってきています。AI画像生成用にすでに32GB程度を用意しているなら、動画編集を兼ねても大きな不足にはなりにくいですが、余裕を持たせるならさらに上のグレードも検討しましょう。
CPUのマルチコア性能も効いてくる
動画の書き出しやエフェクト処理では、CPUのコア数が多いほど処理時間が短縮されます。6コア以上が実用的な最低ライン、8コア以上あると書き出し待ちのストレスがかなり減ります。ただし、動画編集ソフトの種類によってはCPUよりもグラボの性能差のほうが体感に直結する場合もあるため、極端にCPUだけを豪華にする必要はありません。
CADを兼ねる場合に必要な構成

CPUのシングルコア性能と安定性
CADソフトの多くはシングルコア(1つのコアの処理速度)に依存する場面が多く、コア数の多さよりもクロック数(動作周波数)の高さが効いてきます。AI画像生成向けにマルチコアを重視した構成を組んでいても、CADの快適さとは評価軸が違う点に注意しましょう。
プロ向けグラボ(Quadro系)が必要な場合も
本格的な3D CADでは、一般的なゲーミング向けグラボとは別に、業務向けに設計された「NVIDIA RTXシリーズ(旧Quadroシリーズ)」というプロ向けグラボが推奨されることがあります。名前は一般的なGeForce RTXシリーズと似ていますが、CAD向けの認証やドライバの安定性を重視した別ラインナップです。本格的にCADを使う予定があるなら、この違いを理解したうえで構成を検討してください。
AI画像生成用のグラボ(GeForce RTXシリーズ)と、CAD向けのプロ仕様グラボ(RTXシリーズ・旧Quadro)は、名前が似ていても別物です。両方を本格的に使いたい場合は、目的に応じて使い分けが必要になることもあります。
ストレージ容量の見積もり直し
動画編集では、映像素材だけで数十GB〜数百GBを消費することも珍しくありません。AI画像生成用に確保していたストレージ容量では、あっという間に足りなくなる可能性があります。SSDは1TB以上、余裕があれば2TB以上を目安に、増設のしやすさも含めて検討しましょう。
冷却・電源も余裕を持たせる
複数の用途を1台でこなすということは、それだけパソコンを高負荷で長時間動かす機会が増えるということでもあります。電源容量と冷却性能に余裕を持たせておくと、複数の作業を並行して行っても安定して動かせます。BTOでの選び方はAIパソコンはBTOが正解?おすすめ構成と注意点完全版でも詳しく解説しています。
兼用構成の予算配分の考え方
AI画像生成だけならグラボへ予算を集中させるのが正解ですが、動画編集やCADを兼ねるなら、メモリとCPUにもある程度予算を配分する必要があります。すべてを最高グレードにしようとすると予算がいくらあっても足りないので、自分が一番よく使う用途を優先して配分を決めるのがおすすめです。
◆コーボーのワンポイント
私のパソコンはAI画像生成の実務を最優先に組んだ構成(グラボにVRAM12GB、メモリ32GB)ですが、結果的にちょっとした動画の書き出しくらいなら問題なくこなせています。全部を完璧にしようとするより、一番使う用途に軸を置いて、そこから余力で他の用途もカバーできるかを考えるくらいがちょうどいいと感じています。
無理に一台で完結させない選択肢
AI画像生成、動画編集、CADのすべてを本格的に使う予定があるなら、無理に1台で完結させず、用途ごとにパソコンを分けるという選択肢も検討する価値があります。特にCADは業務用途で認証されたプロ向けグラボが求められる場面もあるため、仕事で本格的に使うなら専用機を用意したほうが安心な場合もあります。
よくある質問
Q. AI画像生成用のグラボでCADも問題なく使えますか?
簡単な作業であれば使える場合もありますが、本格的な3D CADではプロ向けグラボ(RTXシリーズ・旧Quadro)が推奨されることがあります。用途の本格度によって判断してください。
Q. 動画編集とAI画像生成、どちらを優先して構成を組むべきですか?
自分がより頻繁に使うほうを優先するのがおすすめです。どちらも本格的に使うなら、メモリとグラボの両方に余裕を持たせた構成を検討しましょう。
Q. ストレージが足りなくなったらどうすればいいですか?
デスクトップであれば、SSDを増設することで対応できます。動画素材が多い人は、最初から余裕を持ったストレージ容量を選んでおくと安心です。
Q. CPUはどのくらいのグレードを選べばいいですか?
AI画像生成だけならCore i5・Ryzen 5クラスで十分ですが、動画編集やCADを兼ねるなら、6〜8コア以上のCPUを検討することをおすすめします。
Q. 予算が限られている場合はどう配分すればいいですか?
まずはグラボのVRAM容量を確保したうえで、メモリを次に優先するのがおすすめです。CPUとストレージは、実際に使う頻度に応じて後から調整しても間に合います。
まとめ
AIパソコンで動画編集やCADを兼用すること自体は可能ですが、グラボだけでなくメモリ・ストレージ・CPU性能にも余裕を持たせる必要があります。複数用途で使う人ほど、パーツ全体のバランスを見直したBTO構成を選ぶ価値があります。用途別のスペックの基本的な考え方は生成AI向けパソコンのスペック|GPU・メモリ・CPUの目安、パソコン選び全体の考え方はAI画像生成向けパソコンおすすめ|失敗しない選び方完全版でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。